オートファジー
オートファジー
皆さん、東京工業大学栄誉教授 大隅良典氏がノーベル生理学・医学賞を受賞しました。 大変喜ばしい事です。
我々日本の誇りであります。日本は基礎研究が盛んな国であるというのは皆さんご承知のとおりであります。
基礎研究がなければ応用もできず、正に、科学者にとっての礎であります。
こうやって、科学は発展していくのだなと感慨無量であります。
今日紹介するオートファジーは、基礎研究の一つであり多くの研究者からあまり進んで研究したいと思われなかった研究でした。
しかし、大隅教授はあまり研究されないので、だから研究するということで今まで、研究をされていたそうです。
オートファジーとは、細胞が持っている、タンパク質を分解するための仕組みの1つです。 自食とも呼ばれています。
オートファジーがはたらくときは、
1.細胞が異常なタンパク質の蓄積を防ぐとき
2.細胞が過剰にタンパク質合成したとき
3.栄養環境の悪化したとき
4.細胞質内に病原・微生物が侵入したとき排除する
5.生物の発生過程(分化)におけるプログラム細胞死 など
様々な事にオートファジーは関連しています。生命誕生・維持には欠かせないはたらきであることがわかります。
また、次のような病気に関連があるのではないかと言われております。
1.細胞のガン化の抑制
2.アルツハイマー病
3.筋ジストロフィー症(タンパク質の異常)
4.ハンチントン病
このようにして、現在、不治の病と思われている病気の解明に繋がる可能性を導いたのであります。
創薬の世界にも応用され始めています。 こんな素晴らしい研究とは思いませんでした。私たちは毎日、普遍的な価値を求め生きています。
しかし、病気などによって普遍的価値も得れない人たちもいます。その方に少しでも希望の持てる研究であることはわかりました。
大隅教授の受賞に心からお祝いしたいですし、研究の応用が進み様々な病気の解明される事を祈っております。
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